ご存知ですか?【咳エチケット】
公立長生病院 外科 阿部恭久
インフルエンザなどの呼吸器感染症を防ぐことを目的に、厚生労働省が提唱している感染予防策のひとつです。
1. 咳、くしゃみがでたら、他の人にうつさないようにマスクを着用しましょう。マスクをもっていない場合はティッシュなどで口と鼻をおおい、顔を他の人には向けずにできれば1m以上離れましょう。
2. 鼻汁・痰などを含んだティッシュはフタ付きのゴミ箱に捨てましょう。
3. 咳・くしゃみをおさえた手、鼻をかんだ手は直ちに洗いましょう。
4. 咳をしている人にマスクの着用をお願いしましょう。
5. マスクの装着は説明書を読んで、正しく着用しましょう。
というものです。
一般的に、咳をすると、「微小なしぶき(飛沫)」が周辺2メートルほどにまで飛び散るとされます。くしゃみの場合はさらに遠くへ飛び散ります。
インフルエンザは、唾や痰や鼻水などに含まれるウイルスが、口や鼻などを通じて感染して発症する病気ですので、咳やくしゃみによる飛沫をいかに防ぐかが、重要なポイントになります。
「微小なしぶき(飛沫)」の大きさは、5μm(0.005mm)以上とされており、この飛沫を通過させづらく作られているのが、不織布(ふしょくふ)製のサージカルマスク(病院で使用しているものですが、薬局やコンビニエンスストア等でも市販されています)です。従ってサージカルマスクを使用することが望ましいとされていますが、通常のマスクでも、咳をしている人のウイルス拡散を、ある程度は防ぐ効果があると考えられています。
ただし、ウイルスは、「微小なしぶき(飛沫)」よりもさらに小さいため、健康な人がマスクを着用しているからといって、ウイルスの吸入を完全に予防できるわけではないことにも注意が必要です。
また、咳やくしゃみのときにティッシュで覆うのが間に合わなければ、手でおさえてしまうことがあります。この後、ウイルスの付着した手であちこちに触れ、感染につながる恐れがありますので、手を洗うことも大事なことです。
「咳エチケット」は、インフルエンザだけではなく、新型インフルエンザなど呼吸器感染症の予防にも広く役立つと考えられており、習慣として身に着けておくことが重要です。「エチケット」と言っておきながら、「着けてください」というのも変ですが、咳が出ていても電車に乗らなくてはいけない時や、人が多く集まるところへ出席しなくてはいけない場合があるでしょう。 そして病院へ行く際にも、マスクを着けましよう。防げる飛沫感染は防ぎ、冬を乗り切りましょう。



