病院長あいさつ

公立長生病院のホームページにご訪問いただきましてありがとうございます。
平成23年4月1日付けで、病院事業管理者(公立長生病院・病院長兼務)を拝命いたしました。浅学菲才ではありますが、長きにわたる地域医療に挺身した経験を生かし、職員一丸となって手を携え、地域住民の方々へ満足度の高い医療が提供できる病院づくりに鋭意努力してまいる所存でございます。よろしくご指導・ご鞭撻の程お願い申し上げます。
さて、昨今、医療をとりまく環境は益々厳しさを増しています。特に、医師・看護師の不足は、全国的に社会問題化し、地域医療と医療提供体制の崩壊をもたらす深刻な状況といえます。また、度重なる診療報酬額のマイナス改定は収支比率の悪化を招き、経営の健全化に少なからず影響を及ぼしています。当院でも、やはり医師不足と経営の健全化は重大な問題であり、今後、経営・運営的な視点から考えれば生産性のある医師の確保は喫緊の課題といえます。マンパワー(人材)を確保することで院内体制が確立し、その結果、当医療圏の住民の方々に医療・保健・福祉・介護を包括した良質な医療を継続的に提供できるものと考えております。
また、経営の健全化にも積極的に取り組まねばなりません。地方公営企業法に基づき、独立採算を旨とする事業体である以上、繰入金を少しでも減額するたゆまぬ経営努力が求められております。そのためには、医療従事者の立場を認識し、何より患者さまを思いやる気持ち(惻隠の情)を醸しだす信頼される組織をつくることがその第一歩と考えます。そして、職員一人ひとりが経営意識を高め実践することで、必ず、美しき流れができるものと確信しております。
最後に、微力ではありますが、行政機関・地区医師会との相互理解を深め、諸問題を一つ一つ解決し、地域住民に愛され育てられる魅力と活力のある病院を目指し、地域医療の充実と推進に貢献する決意でございます。皆様方からの温かいご支援・ご協力を衷心よりお願い申し上げます。
病院長(病院事業管理者)
桐谷 好直
(消化器内科)